コンドミニアムとは、日本でいう分譲マンションのようなもので、キッチンなどまで備え付けられている生活用住居のことです。
セブ島にもコンドミニアムが多くありますが、物価が安い分、賃料も安く済むのか気になるところ。
滞在をする上で、費用がかからない方が嬉しいわけですが、実はセブのコンドミニアムの賃料は、首都マニラより高いこともあるようです。
今回は事前に知っておきたい「セブ島の賃貸コンドミニアムの事情」についてご紹介します。
セブ島の賃貸コンドミニアム
今回は、筆者が滞在した経験がある「クラウン・リージェンシー・レジデンス」のコンドミニアムを例に挙げて見てみましょう。このコンドミニアムは、豪華でモダンな雰囲気のオープンタイプで、フロアが2つあります。以下のものはあらかじめ備え付けられています。
- シャワー・トイレ 2か所
- ウォークインクローゼット 1つ
- ダブルベッド 2つ それぞれシルクシーツと枕付
- 42インチTV 2台 (1階と2階に1つずつ、スカイケーブル無料視聴付)
- レンジ、調理器具、鍋、フランパン、皿など
- テーブルとイスのセット
- ソファ
- サムソン製エアコン 1式
- 8×8 フットミラー 1つ
- 2.5m×3.6m大窓
- 大理石のフロア
- セキュリティー・ガード
- 24時間営業のストア
- スターバックスと24時間営業のマクドナルド隣接
- クラウン・リージェンシー・ホテルの施設の利用権限(屋外プール、ホットタブ、ジム、サウナ、スチームルーム、マッサージ、レストランなど)
このようにコンドミニアムには、家具や家電が備え付きなのが嬉しいポイント。部屋の窓からはセブシティの美しい景色が眺めることができます。周辺にも飲食店もあるため、調理をする余裕がない時もさっと食事を済ませれる環境です。またクラウン・リージェンシー・レジデンスように、しっかりとしたコンドミニアムには、プールやジムなどの設備も充実しています。
そして何より気になる家賃ですが、このコンドミニアムは1ヶ月45,000ペソ(約10万5千円)です。セブ島の物価が安いとはいえ、セキュリティや設備が充実しているものは、他のコンドミニアムも同等の価格帯となります。しかしながら、賃料は状況によって交渉も可。契約時に掛け合ってみるのも一つの方法ではないでしょうか。あるいは事業を営む方であれば、事務所と住居を一緒にするというケースもあります。
現地の方にとって日本人はお金持ちに見えるので、最初の提示の家賃が少し高くなってしまうというのもよくある話。実際に借りる際は、周囲のコンドミニアムの相場を調べてから交渉するようにしましょう。
また、コンドミニアムを借りるにあたって、南国のセブ島らしい欠点が見つかることも。例えば、筆者が経験したのは下記のようなことです。
- 窓が大きいので湿気が溜まりやすい。部屋の中に熱が伝わりやすい。
- ハイパワーのサムソン製エアコンの使用で電気代がかさむ。月々の平均は、約220ドル。
- 電気代の他に、コンドミニアムの広さに対してかかってくる「Condo dues-コンド-・デュ-」いう料金が月々3500ペソ(約8,000円)かかる。そのコンド-・デュ-に、税金が9ドル上乗せされる。
- 窓にカーテンがないため、早朝の朝日が眩しい。目覚ましなしでも半強制的に起きる。
- 24時間営業のストアの商品の多くが「ジャンクフード系」である。ダイエットに気を付けている人や健康志向の人は食事に困る可能性がある。
このように、日本と比べるとセブ島独自の習慣があります。コンドミニアムを借りる際は、これらのポイントもチェックしておきましょう。
また今回、例に挙げさせていただた物件は、現地でもハイクラスのコンドミニアムです。もう少し安い物件を探したい方は、スタジオタイプというワンルームのコンドミニアムもおすすめ。筆者も過去に、セブ島の中心地であるITパークというところに、スタジオタイプのコンドミニアムを借りていましたが、その時の家賃が約60,000円ほどでした。郊外の方に行けば、コンドミニアムではなくもっと安いアパートメントのような物件もあります。
最後にこれからセブ島にコンドミニアムを探す方に向けて簡単なアドバイスを記載しておきます。
Webサイトを中心に物件情報を収集する
セブ島で物件を検索をしたい方は、Lamudi Philippinesというサイトがおすすめです。ローカルエリアの物件も、部屋や設備写真が掲載されていて、場所、料金、大きさのイメージがはっきりわかります。日本語は非対応ですが、箇条書きになっているので単語をその都度調べていけば、十分情報を得ることができます。
その他「rent.ph」や「Sulit real estate」も検索しやすいサイトで、掲載されている物件の価格帯は30,000ペソ程度がほとんどのようです。このようにWebサイトを利用して物件情報をチェックできるので、コンドミニアムを借りる際は、是非活用してみてはいかがでしょうか?(※利用の際は、自己責任でお願いします)。
エリアによって価格の差がある
セブ島でも「Guadalupe」「Banawa」「Lahug」のような場所は、比較的、ローカルエリアで外国人が少ない地域でもあります。そのため家賃も安い物件が多いようです。
一方「Fuente Circle」「IT Park」「Ayala」「Mango Square」などの周辺付近は、多くの外国人が生活の拠点を置いており、家賃もそれなりに高くなっています。また外国人に対して、何かと理由を付けて、敷金などを騙し取るケースもあるようなので、契約の際はしっかり話を聞いて進めましょう。コンドミニアムのオーナーの性格も様々ですので、最初の条件提示の段階で、しっかり見極めることが重要です。
中心街を避けるという考え方も
セブ島に初めて移住する人には、物件探しは一番大変な部分ではないでしょうか。特に土地勘があまりない方は、建物の設備だけでなく、事前にどのエリアにあるかを知ることも重要です。これは筆者の経験ですが、セブ島の中心街を離れたローカルエリアの方を選べば、トラブルに遭う確率は下がるような気がします。
しかし先にもお話した通り、地元オーナーから見ると、外国人は「お金持ち」の印象があります。あらゆる生活の場面でも言えることですが、まず「お金を見せびらかさない」ことを心がけましょう。また、Webサイトを上手く使いこなし交渉の種にすることもできます。セブ島での物件探しは時間と忍耐が必要です。自分の求める条件を明確にして、希望の物件が現れるまで待つ!というぐらいの姿勢で探し始めるのがいいかもしれません。
賃料の安さにも注意する
セブに移り住んだある友人のエピソードです。その友人が借りたのは、2階建てのコンドミニアムで、ベッドルームが2つ、バスルームが2つ(1つはオンスウィート)、リビングルームとキッチン付きで、20,000ペソ(約46,000円程度)という好条件の物件でした。ソファのみを自分で購入し、テレビはアンテナを動かしてチャンネルを合わせるといった感じだったそうです。賃料が破格だったこともあり、すぐに借りることになったのですが、ここでの落とし穴は「電気代」でした。後日、驚くほど高額な請求書が来ました。
生活にかかる費用は、家賃だけではありません。当然、光熱費や水道代も含まれます。特にフィリピンは電気代が高くつきますので、それらの費用を含め、どれくらいかかるのかを計算し、ベストな賃貸を見つけましょう。
契約可能な物件かを確認する
オンラインや広告に掲載されている物件が必ずしも契約可能とは限りません。すでに他の人が契約済だったり、不動産会社が無権限で勝手に掲載していることもあります。日本でも同じかもしれませんが「安すぎる物件」は、少し疑うことも必要かもしれません。口コミを寄せているサイトなどありますので、写真と差異はないか、どういった点を不満に思ったかなどを事前にリサーチしましょう。セブ島で、賃貸物件を探すには時間と忍耐が必要です。様々な方法を駆使して、焦らずゆっくり探しましょう。
さて今回は、セブ島のコンドミニアム賃貸事情をご紹介しました。今後物件を探す方は、条件がぴったり合った物件に出会えるといいですね!
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