日本から近く、低コストで留学できることから注目されているフィリピン セブ島への親子留学。
1週間よりも英語学習の効果が得られ、海外経験を積むことができる2週間や3週間の留学も人気が出てきています。
- 2週間以上の親子留学の効果を知りたい
- 費用を知りたい
- おすすめの語学学校はどこ?
- 親子留学に行った人の口コミが気になる
小1の子供と3週間のセブ島親子留学に挑戦した経験があり、今年6校の語学学校に宿泊取材をした筆者がセブ島の2週間以上の親子留学の魅力を紹介します。
2週間のセブ島 親子留学の効果
2週間の親子留学は「学習効果」と「海外経験」を得ることができます。
学習効果 | 英語を話すことになれる 使える英語フレーズが増える 知っている単語量が増える |
海外体験 | 日本とは違う文化に触れ視野が広がる |
マンツーマンレッスンが主流だから効果が出やすい
フィリピン留学はマンツーマンレッスンが主流なので、子供であってもレッスン中は常に英語を聞いたり話したりし続けなければならない環境です。
子供は柔軟に英語を聞き取ることができるため、先生がよく使う英語のフレーズ「Can you say〜?」や「Do you like〜 ? 」を耳から理解して答えることができるようになっていきます。
子供のレッスン例
ボキャブラリー
フォニックス(英語の発音のルール)
アルファベット
リーディング
ライティング
スピーキング
スピーチ
英検対策
2週間程度の親子留学では英語ゼロから英検合格のような大きな進歩は難しいですが「英語でコミュニケーションする姿勢」や「基礎的な単語」を習得することができます。
小学校の英語の授業対策になる
小学校の英語の授業は、コミュニケーションすることが重視された学習内容です。
歌を歌ったり、グループごとにロールプレイをして英語を話すことに親しみます。
5年生からはテストが課され成績評価がでます。
会話文を聞いて設問に答える高度なリスニング問題を含むテストで、読み書きさえできていればよかった親世代のテストとは異なります。
留学中に英語でコミュニケーションをとった経験は、小学校の英語学習に自信を持って取り組む力になります。
フィリピンの文化に触れて広がる視野
2週間以上の親子留学は、1週間よりもフィリピンの思い出を多く作ることができます。
理由はフリーの土日の有無です。
1週間 | 2週間 | |
---|---|---|
日 | セブ島到着 | セブ島到着 |
月〜金 | 終日レッスン | 終日レッスン |
土 | 退寮日(帰国) | フリー |
日 | ー | フリー |
月〜金 | ー | 終日レッスン |
土 | ー | 退寮日(帰国) |
1週間の留学の場合はレッスンのない土日を挟むことなく退寮日となります。
語学学校を出た後は空港に向かって帰国する人がほとんどのため、セブ島のビーチを楽しんだり市内観光に出かけることができません。
2週間以上の親子留学であればレッスンの無い土日があるため、フィリピン観光を通じて子供の視野を広げてあげることができます。
土日におすすめのアクティビティ
フィリピン セブ島の親子留学「費用」比較
親子留学でかかる費用の総額(レッスン料・滞在費・航空券代金・就学許可証・現地で遊ぶ費用など)の目安を表にまとめました。
1週間 | 2週間 | 3週間 | |
---|---|---|---|
親1人 + 子1人 | 45~50万 | 55~65万 | 70~80万 |
親2人 + 子1人 | 65~75万 | 80~95万 | 100~115万 |
親2人 + 子2人 | 85~100万 | 110~125万 | 140~155万 |
親2人 + 子3人 | 105~125万 | 135~155万 | 170~190万 |
※ 親子留学の費用は「語学学校」「宿泊する部屋」「航空券」の価格によって大きく変動します。
表にある通り、留学期間が2週間になっても1週間の倍になるわけではありません。
2週間以上の留学の方がコストパフォーマンスは1週間の留学よりも良くなります。
理由は2つあります。
- 語学学校の料金設定は2週間以降の方が割安なことが多い
- 留学期間に関わらず同一料金の費用がある
語学学校の料金設定は2週間以降の方が割安なことが多い
こちらはセブ島のとある語学学校の料金例です。
1名料金 | 1週間の単価 | |
---|---|---|
1週間 | 88,000円 | 88,000円 |
2週間 | 158,000円 | 79,000円 |
3週間 | 228,000円 | 76,000円 |
4週間 | 298,000円 | 74,500円 |
1週間単価で見ると週数が増えるごとに割安になっていくことがわかります。
全ての語学学校が同じような状態ではないものの、週単価で計算すると1週間の留学が割高になる語学学校は少なくありません。
留学期間に関わらず同じ料金のかかる費用がある
語学学校の授業料や滞在費は期間が長くなればなるほど高くなりますが、留学期間に関わらず同額の費用の項目もあります。
一例として、留学期間に関わらず同じ料金のかかる費用(1名分)を見ていきます。
入学金 | 12,000 ~ 18,000円 学校により異なる |
SSP(※) 就学許可証 |
7000ペソ 約17,000円 |
SSP E | 4000ペソ 約9,600円 |
空港ピックアップ(片道) | 2,000 ~ 4,000円 学校により異なる |
航空運賃(往復) | 70,000~150,000円 時期・航空会社により異なる |
※ただし30日を超える場合は別途ビザ延長費用などがかかります。
平均すると13万円くらいの費用を留学期間に関わらず支払う必要があります。
1週間でも13万円、2週間や3週間でも13万円かかるのであれば、少しでも期間が長い方が結果的にコストパフォーマンスが良いと言えます。
セブ島留学センターに相談する
フィリピン・セブ留学のご質問は、お気軽にスタッフまでお問い合わせください。
2週間以上の親子留学におすすめの語学学校
SMEGA エンカント校
親子留学と一般英会話コースのみ受け入れているSMEGA エンカント校。
エンカント校は2023年にオープンした新しいキャンパスでリゾートに留学しているような感覚で学べる環境です。
プールエリアはおしゃれなリクライニングチェアが設置されていますし、学内にはカフェやお酒を楽しめるバーもあります。
リゾートホテルの立ち並ぶエリアに位置する語学学校なので、徒歩圏内にマッサージ店やコンビニエンスストアなどがあるのも便利です。
アクティビティクラス
「水泳」「アート」「ズンバ」「ストーリーテリング」「料理」などに取り組むアクティビティクラスは「体験から英語を学ぶことができる」と子供たちから人気です。
SMEGA エンカント校は日本人比率が20~30%程度と低く、アクティビティクラスやグループレッスンを通じて多国籍な友達を作ることができるのも魅力の1つです。
SMEGA エンカント校の基本情報
子供の受入年齢 | 5歳〜 |
設備 | 3つのプール・陸上ビーチ・ジム・カフェ・バー・キッズルーム・自習室 |
子供のレッスン | マンツーマン 4コマ グループ 4コマ アクティビティ 1コマ |
大人のレッスン | マンツーマン 2コマ グループ 2コマ |
エリア | マクタン島 |
留学費用
入学金・授業料・滞在費・SSPなどの費用・食事・洗濯費用を含んだ2名/3名の合計料金を紹介します。
(航空券代金や現地アクティビティやお土産購入する費用などは入っていません。)
ツイン (2名料金) |
トリプル (3名料金) |
|
1週間 | 340,200円 | 491,400円 |
2週間 | 491,400円 | 709,800円 |
3週間 | 642,600円 | 928,200円 |
4週間 | 756,000円 | 1,092,000円 |
SMEAG エンカント校
セブ留学・SMEAG エンカント校の基本情報、写真、費用などについて紹介しています。
GLC
セブ市内に位置し、ショッピングや外食に便利な立地の語学学校 GLC。
親子留学だけでなく学生や社会人からも人気のある語学学校で学生数が多く活気があります。
「英語学習」と「体験」を大切にしている語学学校で、放課後に子供向けスイミングクラスが開講されたり、週末にジンベエザメツアー(実費負担あり)が行われることもあります。
放課後にはショッピングモール行きのシャトルバスが出ており、学校生活もセブ島生活も楽しみたいアクティブな方と相性の良い語学学校です。
ファミリーパッケージが人気
GLCが親子留学の方から人気な理由の1つに、親子で好きなようにレッスン数を分け合えるレッスンプランがあります。
グループ | マンツーマン | |
ファミリーパッケージ2 | 2 | 8 |
ファミリーパッケージ3 | 2 | 12 |
ファミリーパッケージ4 | 2 | 16 |
「ファミリーパッケージ2」であれば、保護者1名と子供1名でグループクラス2コマとマンツーマンクラス8コマを分け合います。
ただし、グループレッスンは保護者のみ選択可能です。
※ 家族 3名で参加する場合は「ファミリーパッケージ3」、4名の場合はフ「ァミリーパッケージ4」となります。
レッスンは英語初心者の子供でも楽しめるようにダンスや歌、動画や絵本の読み聞かせなども取り入れています。
留学費用
「ファミリーパッケージ2」の料金を紹介します。
留学費用は2名分の合計となります。
⚫︎学生寮(ツインルーム)
1週間 | 131,600円 |
2週間 | 263,200円 |
3週間 | 394,800円 |
4週間 | 492,800円 |
⚫︎Annex2寮(ツインルーム)
1週間 | 126,000円 |
2週間 | 252,000円 |
3週間 | 492,000円 |
4週間 | 470,400円 |
⚫︎その他の費用
入学金 | 120ドル |
SSP | 7,000ペソ |
SSP E | 4,000ペソ |
空港ピックアップ(片道) | 30ドル |
管理費 | 1週間 3,000ペソ 2週間 4,000ペソ 3週間 5,000ペソ 4週間 6,000ペソ |
教材費 | 3,000ペソ〜 |
電気代 | Php 500/w +メーター使用量 |
デポジット | 2,500ペソ チェックアウト後に返金 |
GLCの親子留学の費用を含むもっと詳しい情報はこちらの記事で紹介しています。
Clark We Academy
12000平方メートルの敷地面積を誇るクラークにある語学学校 Clark We Academy。
クラークはネイティブ講師のレッスンを受講できる語学学校が多いことで有名な土地柄です。
ネイティブ講師はより発音が自然で英語の言い回しが多いですし、フィリピンなまりが心配な方にも安心です。
クラークはセブ島ではなくマニラのあるルゾン島に位置しますが、日本↔︎マニラ間の飛行機は毎日複数出ており航空券が購入しやすいメリットがあります。
マニラから車で2時間かかりますが学校の送迎をお願いすることができますし、韓国を経由すれば直接クラーク空港に到着することができます。
4歳から入園できる幼稚園がある
語学学校でありながらも幼稚園を併設しており、4歳の子供から幼稚園留学することができます。
幼稚園で学ぶメリットは集団で歌を歌ったりダンスをして自然な英語環境を整えられることです。
小さな子供は終日のマンツーマンクラスを受講するうちに疲れてしまい立ち歩いてしまう子供もいますが、Clark We Academyの幼稚園ではお昼寝やおやつの時間もあるので子供が無理なく英語を学ぶことができます。
Clark We Academyの基本情報
子供の受入年齢 | 4歳〜 |
設備 | プール・ゴルフ練習場・ジム・売店・食堂・バスケットボールコート・バドミントンコート・サッカー場 |
幼稚園コース | 8:50~ 16:15 フィリピン人講師のグループクラス8コマ |
小学生・中学生コース | フィリピン人講師 マンツーマン 5コマ グループ 1コマ ネイティブ講師 マンツーマン 1コマ ※ネイティブとフィリピン人のレッスン比率の違う他プランあり |
大人のレッスン | マンツーマン 3コマ |
エリア | ルソン島 クラーク |
留学費用
⚫︎幼稚園(1名料金)
2人部屋 | 3人部屋 | 4人部屋 | |
1週間 | 99,970円 | 95,030円 | 90,220円 |
2週間 | 159,900円 | 152,100円 | 144,300円 |
3週間 | 213,200円 | 202,800円 | 192,400円 |
4週間 | 266,500円 | 253,500円 | 240,500円 |
⚫︎ジュニアESL(1名料金)
フィリピン人講師のマンツーマンクラス5コマ、グループクラス1コマ、ネイティブ講師のマンツーマンクラス1コマの料金です。
2人部屋 | 3人部屋 | 4人部屋 | |
1週間 | 90,200円 | 85,280円 | 80,470円 |
2週間 | 144,300円 | 136,500円 | 128,700円 |
3週間 | 192,400円 | 182,000円 | 171,600円 |
4週間 | 240,500円 | 227,500円 | 214,500円 |
フィリピン人講師とネイティブ講師のレッスン数の配分の違う他のプランもありますので、詳しくはお問い合わせください。
⚫︎保護者のレッスン(1名料金)
2人部屋 | 3人部屋 | 4人部屋 | |
1週間 | 73,190円 | 68,250円 | 63,440円 |
2週間 | 117,000円 | 109,200円 | 101,400円 |
3週間 | 156,000円 | 145,600円 | 135,200円 |
4週間 | 195,000円 | 182,000円 | 169,000円 |
⚫︎その他の料金
上記の授業料・滞在費・食費などに加え、管理費や教材費、電気代、IDカード、SSP(就学許可証)、SSP Eなどがかかります。
総合的な費用の目安としては下記の料金が1名につき必要となります。
1週間 | 15,200ペソ |
2週間 | 18,400ペソ |
3週間 | 19,900ペソ |
4週間 | 21,400ペソ |
この他に、航空券代金・現地で使うおこづかいの費用・空港↔︎学校間の送迎費などが必要です。
Clark We Academy(クラークウィーアカデミー)
フィリピン、クラーク留学・Clark We Academy(クラークウィーアカデミー)の基本情報、写真、費用などについて紹介しています。
セブ島 2週間の親子留学の口コミ
ここからは親子留学検討中の方からよくいただく質問をQ&A形式で、実際に親子留学をしている方からお聞きした口コミを交えて紹介します。
英語を全く話せないけど大丈夫?
- フレンドリーな先生が多く先生になついていた
- 子供は絵を描いたり、身振り手振りを使って意外にコミュニケーションを取れていた
- 1日中レッスンなので午後からの授業は疲れ気味だった
フィリピンの語学学校はマンツーマンレッスンが主流なので、子供の理解度や性格に合わせてレッスンを進行してくれます。
特に小さな子供は耳が良いので、大人のように文法学習がなくても英語を耳から覚えてしまうことができます。
Clark We Academyの幼稚園のように音楽やダンス、アート、体育、絵本の読み聞かせなどから自然と英語を吸収する学習法は、特に低年齢の子供に合うことが多いようです。
2週間程度の留学でも先生がよく使う英語フレーズを理解できる子供は多くいます。
幼稚園や小学校の長期欠席は大丈夫?
- 留学中はタブレット学習でフォローしたので帰国後の学習に問題はなかった
- 休む理由を先生に伝えるだけでスムーズに欠席できた
夏休みなどに親子留学へ行かない限りは幼稚園や小学校を長期で休むことになりますが、先生に欠席の理由を伝えておけばすんなり休むことができたという方が大半です。
幼稚園や小学校の大きな行事の練習などの日程をさけておけば、クラス運営に迷惑がかかることもありません。
小学校を欠席している間の学習面のフォローを小学校がしてくれることは期待できないので、ドリルやタブレットで自主的に日本の学習するなどの工夫をしておくのも1つの方法です。
親子共に初フィリピンなのでなじめるか心配
- 意外に子供はフィリピンの文化を柔軟に受け止めていて、親の方が驚くことが多かった
- 語学学校のプールを気に入り、南国ライフを楽しんでいた
日本とは異なるフィリピンの環境を五感で感じ取りながら、見慣れないスーパーマーケットのお菓子に興味を示すなど、子供ならではの視点で新しい体験を楽しめる子供は多いです。
ですが、体調が崩れて帰国したくなったという方もいるので健康管理に気をつけることは大切です。
フィリピンの食事は日本人の口にあう?
- 子供は日本にいるときよりも多く食べていた
- ビュッフェなので好きなものばかり食べていて栄養は偏りがちだった
食事が3食ついている語学学校もあり「家事から離れ子供と一緒に勉強に集中できた」という保護者が多いです。
ただし、語学学校によって食事の品数やメニューが異なるので食の好みに合った語学学校選びも大事です。
語学学校の食事内容は写真や口コミを確認して子供の好みに合いそうかなどを判断しておくと安心です。
また、2週間以上の語学留学になると日本の味が恋しくなる人が多いので、ふりかけやインスタントのおみそ汁などを日本から持参するのもおすすめです。
3週間の親子留学をしてみた感想
私は小学校1年生の娘と一緒にセブ島へ3週間の親子留学をしました。
娘はオンライン英会話を1年していたもののHow are you? などのお決まりの会話以外は話すことができない状態だったので、英語をもっと積極的に話せるようになってほしいと思い親子留学に行くことに決めました。
語学学校での様子
事前に算数が好きなことを日本人スタッフの方に伝えていたので、英語の算数ワークを教材として用意していただけ娘は楽しんで学習していました。
ただ、小規模な語学学校だったので教室の中に1日中いるのはしんどかったようで2週目までは頑張っていましたが、3週目になるとレッスン中に私のブースに脱走してくることが何度かありました。
机に向かう学習だけでなくアクティビティのあるカリキュラムだったらもっと娘は楽しめたかもしれない、と後になって感じました。
3週間だったので劇的に英語力が上がったわけではありませんが、英語を読むことに意欲的な時期だったのでリーディング力は上がったと思います。
放課後や休日は充実!
娘はプールのある環境がとても気に入り、放課後は日課のようにプールで泳いでいました。
プールで友達ができるとなかなか上がってきてくれなくて困ったほど楽しんでいました。
また、アイランドホッピングにも参加しフィリピンの海を楽しむことができたのは良い思い出になりました。
親子留学がもし1週間だけだったら、きっと私は物足りなく感じていたと思います。
3週間あったからフィリピン生活にも慣れ、放課後に出かけたり仲良くなった大学生たちと一緒に夕食をしたりして楽しめたように思います。
フィリピンへの留学は高校生や大学生だけでなく、親子留学先としても注目を集めています。
ぜひフィリピンへ足を運んで英語を学んでみてくださいね。
こちらの記事が、親子留学を検討されている方の1つの参考となればうれしいです。
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