皆さんが留学を考える上で様々な不安や悩みがあると思います。現地の治安や文化の違い、食事が自分に合うかなど人それぞれ色々な悩みがありますよね。僕も色々な事に悩んでいるうちの一人でした。今回は僕が留学で得た新しい価値観を留学体験談としてご紹介します。
セブ留学前の不安と苦悩
一番の悩みは費用の問題でした。元々大学に通うのに奨学金を借りていて、決して裕福な家庭ではない僕は、バイトで貯めたお金で留学するしかありませんでした。親に頼めるのであれば、費用を出してもらって、留学に行くまでの期間は勉強してから行くという選択ができたのですが、それは不可能でした。僕は留学に行くギリギリまでバイトをせざるを得ない状態で、勉強もせずに出発しました。
なぜこんな状態になってしまったかというと、僕は大学一年生の9月まで野球部に所属していたからです。野球をやめてしまい、今まで野球しかしてこなかった僕は改めて人生を考え、自分の人生で何が大切か、何をしたいか日々自問していました。
そんな時ふと海外に行きたいと思いました。確かにこれからの時代に英語が必要だとか、英語が話せるようになりたいとか、理由はたくさんありますが「単純に海外に行きたい」という感情が一番大きかったのを覚えています。
そこから留学しようと決意したのが、大学一年の春休みです。すぐにでも行きたかった僕は夏休みを使って行こうと思いました。そうなると5ヶ月後には30万円程度稼いでおかなければいけません。日々の生活費や付き合いもあり実際はもっと稼がなくてはいけないので、バイトを四つ掛け持ちしていました。あの期間は僕の人生で最も辛い経験の一つです。笑
費用の悩みを持つ学生ってとても多いと思います。親の協力を得れるのであれば、それに越したことはありません。ですがそんな家庭ばかりじゃないと思うんです。お金がなくて留学に行きたいけど行けない人もいると思います。僕も欲を言えば長期で行きたかったのですが、やはり費用の問題で断念しました。
しかし海外に留学することだけは諦めたくありませんでした。どんな手段を使ってでも行きたっかったんです。それに早く行かないと就活が始まってしまいます。就活が始まれば時間がなくなるし、就職したら留学に行く機会もないと思います。やりたいことは今やっておきたかった。なので辛かったバイトも頑張れました。今思えば無理してでも留学に行けてよかったと思っています。
留学を考えているけどお金がないなどの悩みがある人はいろんな手段を考えてみてください。返済不要の奨学金、バイト、親戚に頼み込むなど、方法は色々あります。一番勿体無いのが、これらの理由で留学に行きたいのに行けないことです。あなたの情熱が冷めないうちに行動してみてください。
セブ留学中の悩みと興奮
留学中の悩みですが、色々な悩みがある中で一番深刻だったのが英語が話せないという事実です。もともと学力があまりなかったので行けばなんとかなる思っていたのです。ですが、その考えは甘かったことに気づきました。
留学が始まった当初は先生が何を言っているのか本当にわかりませんでした。初日にテストがあり、先生が色々質問してくるのですが、何一つ答えられず、とても悔しかったことを今でも覚えています。いくらバイトが忙しかったとはいえ単語帳一冊と参考書一冊くらいは完璧にしておけばよかったと思っています。せめて単語をもっと勉強しておくべきでした。確かに留学に行けば英語力が格段に伸びますが、事前にどのくらい勉強するかで吸収率がかなり違ってくると思います。毎日コツコツと勉強する大切さも痛感しました。これから留学に行こうと考えている人は事前にできるだけ勉強してから行くことをオススメします。
留学から帰ってきて思ったことですが、全て英語で書かれている本を、電子辞書などを使いながら一冊読んでおくといいかもしれません。単語帳や参考書もいいのですが、触れることができる文字数が大幅に違います。英語だけの本を読めば、かなりの量の英語をインプットすることができます。日常的な会話がスムーズにできるようになり、ボキャブラリーも増えるのでオススメの勉強法です。
ここまで留学中の悩みや苦しいことを書いてきましたが、最高に楽しいことや感動、興奮を味わえるのも留学のいいところです。英語が話せるようになることも一つですが、一番は日本にはない景色を見れたことじゃないかなと思っています。僕が行ったのはフィリピン(セブ島)ですが、たくさんの観光スポットがありました。バイクに乗ってトップスという夜景を見たりボホール島でターシャを見たり、綺麗な海だってあります。世界にはこんな綺麗な場所があるんだと感動しました。自分の世界が広がって、もっといろんな国のいろんなものを見たいとその時思いました。
個人的に一番の思い出は、トップスに行く時のバイクで見た夜景です。気持ちの良い風を感じながら見る夜景は格別でした。留学では日本にいるだけじゃ気づけないことを気づかせくれます。新しい自分にも出会うことができます。そういった経験の中で、自分自身を見つめ直しいろんな方向から物事を見ることで、その後の人生に良い影響をもたらしてくれると感じました。
僕は大学二年生の夏に行ったので来年は就活をする年ですが、休学してワーキングホリデーに行ったりするのもありなのではないか、と思うきっかけをくれました。 結果、三年生の9月からワーキングホリデーにいくことになりました。
人生の選択肢は一つではありません。海外に行くと日本の当たり前を疑うことができます。4年間大学に通い、就職することが日本の当たり前ですがその選択が自分にとって本当に正解なのかどうかはわかりません。
みんなが就職するから自分もしないといけないわけではないですよね。ですが日本にいたら日本の常識に染まってしまい、常識以外の選択肢を考えることが難しい状況です。だからこそ海外経験は自分の人生の宝物になります。その学びを得ることができただけでも収穫の多い留学だったと自負しています。
セブ留学後の変化と成長
留学後一番変わったことは日本を俯瞰して見ることができたことです。今まで気づかなかった日本の良いところにたくさん気づきました。言葉が通じる安心や夜出歩いても問題ない日本の素晴らしさに感動していました。笑
ですが、逆に物足りなさも感じました。留学は日々新しいことの連続で毎日が刺激的なのでとても面白いです。しかし日本に帰ってきて、日常に戻ってしまったと少しがっかりしたのと同時にまた海外に行きたいと強く思わせてくれました。こういった気持ちの変化が一番大きかったと思います。
また勉強のモチベーションがとても高まったことも変化したことの一つです。 海外に行くことで自分の足りないことや必要なこと、どういった勉強が必要なのかわかるようになります。こういうことが具体的にわかるようになると、今自分が何をするべきか、どういった行動をとるべきかが明確になり、誘惑に負けず勉強に取り組みやすくなりました。
TOEICスコアや英検などの試験は受けてないので、数字の観点からこのくらい伸びたとは言えないのですが、明らかに耳が慣れたことは断言できます。留学生の友達が何を言っているかなんとなくわかったり、日常で耳にする英語を聞き取ることができるようになりました。
ただ、言っていることを理解することはできても、それに対する返答、自分の意見を正確に言うことは一ヶ月だと厳しいと感じます。スピーキングを完璧にしようとすると3ヶ月から半年は必要なのかなと思います。ですが耳が慣れただけでも成長だと思います。次はしっかり会話ができるように国内で勉強して、また海外に行きたいと思います。
海外は色々な発見や刺激がたくさんあります。留学前と留学後は自分自身大きく変わっていることに気づくと思います。留学を少しでも考えている人はぜひ行ってみてください。この記事がそういった人たちの助けになれたら嬉しく思います。