「カナダの短期留学」と「スイスの長期留学」にかかる費用を比較してみた。

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ノートとペン

留学を検討するにあたり、金銭面の心配はつきもの。理想の留学を叶えるために、現実的な「留学費用」の話を避けることはできません。長期で留学すれば「滞在費」や「生活費」が多くかかります。一方、短期留学では「航空券代」や「保険料」が割高になることもあります。

「留学には行きたいけど、どのくらいのお金がかかるのだろう?」と悩んでいる方々へ、実際に短期留学、長期留学を経験した筆者が、具体的な費用についてお伝えします。

留学にかかる全体費用

パスポート

まず一般的な留学にかかる費用としては以下のような項目があります。今回は、語学や専門科目を学ぶ留学にフォーカスしています。

  • 学費(語学学校やカレッジの授業料)
  • 滞在費(現地住居にかかる費用)
  • 航空券(日本からの往復航空券)
  • 海外旅行保険(日本の保険会社 or 現地の保険会社)
  • ビザ手数料(渡航国、期間によって変動)
  • 生活費(食費、娯楽費など)

学校の料金表から分かる「学費」や「生活費」は想像がつきやすいですが、「滞在費」や「保険料・ビザ代」は事前リサーチが必要な部分です。

短期留学にかかる費用(1ヶ月のカナダ留学)

英語が大好きで、コミュニケーション力を手っ取り早く上げたい!と考えた筆者は、1ヶ月ほどカナダに短期留学した経験があります。その際の費用を振り返ります。

  • 学費 + 滞在費:30万円(ホームステイで3食付き)
  • 往復航空券:15万円
  • 海外旅行保険:2万円(日本の保険会社に加入)
  • ビザ手数料:0円(短期のため不要)
  • 生活費:食費3万円 + 旅費3万円 + お土産等2万円

合計:55万円

この時は初めての単身渡航だったため、留学エージェントを通して手配しました。学費と滞在費がセットになっているプランでした。「学費」とは、主に語学学校の授業料です。「午前3時間+午後1時間30分」の授業が週5日あるコースでした。生活の中心が学校だったため、失敗しないよう学校を選んだ記憶があります。

短期留学では、集中して成果を出すために、多少ハードなスケジュールの学校を選んでも良いかもしれません。授業料を上げたくない方は、初日に友人をつくり、交流から英語力を上げるという方法もおすすめです。準備段階でやっておきたいことは、現地購入の教科書や、オプション選択にかかる費用も事前に調べておくことです。その他、勉強に必要な物(録音レコーダー、電子辞書等)の予算もしっかり計算しておきましょう。

「滞在費」は、主にホームステイの料金です。学生寮とホームステイの選択肢がありましたが、現地の家庭の様子を見たかったので、ホームステイを選びました。

一般的にホームステイは、学生寮よりも費用がかかります。また直前まで受入れ先が決まらないというリスクもあります。しかし留学中、意外に現地人の日常を見れる機会は少ないので、ホームステイは現地に溶け込む良い選択でした。学生寮にはない落ちついた環境を得られるのもメリットです。

一方、学生寮に住む場合のメリットは、何と言っても費用を抑えれることです。また学生同士の繋がりを得やすいという利点もあります。食事付きの寮は少ないですが、自炊と外食でやり繰りすれば、ホームステイよりも安く済ませることができます。

次に保険についてですが、筆者の場合、オンラインで加入できる「通常の海外旅行保険」を日本で申し込みました。病気や怪我をせずに帰国したので、保険を利用することはありませんでしたが、2万円の費用で済みました。短期留学でも、学校によっては指定保険への加入を義務付けているところもあるので、事前に確認しておきましょう。

次に「ビザ」ですが、カナダの場合、1ヶ月の語学留学にはビザが不要なので「0円」でした。しかし観光客として入国することになるので、ワーキングホリデーのような現地労働はできません。現地労働を希望する方は、事前にワーキングホリデーのビザを取得しましょう。

また国によっては短期留学であっても、ビザが必須の国(アメリカ、イギリス等)もあります。ビザは必須ではないものの取得すれば労働可能の国(ドイツ等)もあります。まずは国を絞って、ビザについて調べるのがおすすめです。

最後に「生活費」についてですが、ホームステイでは食費が含まれているので、生活費は少なめでした。学生寮やウィークリーマンションに滞在する場合は「食費」「電気・水道代」「インターネット代」等もかかります。また滞在先を拠点に、旅行する場合には旅費も必要です。(学校が提供するツアーを利用すれば安く済ませることもできます!)

短期留学の場合は「生活費」や「ビザ代」にはあまり費用がかからないため、気軽に留学に行けます。しかし「航空券」や「旅行保険」は少し割高になることがあります。1ヶ月のカナダ短期留学では「40〜50万円」の費用を目安に見ていただくのが良いかもしれません。

長期留学にかかる費用(10ヶ月のスイス留学) 

大学時代に留学したスイスは、世界で最も物価が高い国。ビックマック指数が日本の約2倍もあるスイス留学では、どれほどのお金がかかるのでしょうか。10ヶ月留学の経験を振り返ってみます。

  • 学費:0円(※)
  • 滞在費:50万円(共用バスルームの学生寮)
  • 往復航空券:12万円
  • 海外旅行保険:30万円(日本とスイスで加入)
  • ビザ手数料:3万円
  • 生活費:食費20万円 + 娯楽費30万円

合計:145万円

筆者の場合、日本とスイスの協定校留学だったため「学費」は日本の大学に支払っていました。よって今回は計算に入れていませんが、個人でスイスの大学に直接払う場合は、年35万円ほどの学費がかかります。

学費は国によって大差があるため一概に言えませんが、自分の大学を利用した「協定校留学」の場合、日本より学費の高いアメリカ等に留学するとお得です。一方でアジアやヨーロッパなど、日本より学費の安い国に留学する場合は、結果的に割高になることもあります。

スイス留学で最も費用かかるのは「滞在費」です。筆者の場合、10人でバス、キッチン、トイレをシェアする寮に住んでいましたが、家賃は月450フラン(約5万円)でした。一人暮らしをしていた友人は、月1,000フラン(約11万円)を払っていましたが、ウサギ小屋レベルの狭い部屋でした。運良く筆者の寮は、立地や清潔さに恵まれた環境でしたが、滞在場所こそが、留学費用を大きく左右するので注意が必要です。

次に「保険料」についてですが、10ヶ月留学になると費用も大きくかかります。筆者の場合、日本の大学で交換留学生専用の保険に加入させられ、スイスでも民間保険の加入必須だったので、二重の支払いになってしまいました。現地では、学生向けの安い保険を学校で紹介してもらいましたが、それでも、10ヶ月留学で「30万円」の費用になってしまいました。

次にビザについてですが、スイス留学では、3ヶ月以上の滞在の場合「ビザ」の代わりに「滞在許可証」を発行してもらいます。これは日本から手配しておけば安く済むのですが、それでも「3万円」は取られました。とは言え、滞在許可証は必ず持っておく必要があるので、必須の費用です。

「生活費」には個人差があります。スイスの場合、外でランチを食べれば、軽く4,000円はかかってしまうので、節約のために頑張って自炊していました。それでも、食費が「3万円」を超えない月はなかったように思います。

娯楽費は主にスイス内外への旅行でした。ヨーロッパの中心というアクセスの良さと、格安航空会社の発達で、お金がないのに、すぐに旅行に行ってしました。月に1~2回の頻度で旅行していたため、娯楽費は多くかかりました。

筆者が経験したスイス留学は、極端に費用が高い留学先だったかもしれません。最近ではフィリピンやマレーシアなど、アジアの格安留学先も人気のようです。留学先や滞在方法によっても大きく異なりますが、長期留学の場合は「100〜200万円」、私立系の大学等で費用が高い場合は「300〜400万円」の準備が必要です。まずは留学国はもちろん、どのような留学したいかによって、予算を考えていくのがおすすめです。

まとめ

今回はカナダの語学留学と、スイスの交換留学の体験談から、留学費用について紹介しました。「留学生」という立場では、現地就労もなかなか厳しいため、留学前にしっかり計算し、不安が残らないように準備する必要があります。お金の不自由によって、留学先での行動が制限されてしまうのはもったいないことです。自分に合った留学期間、国を選び、最高の留学を目指しましょう!

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