こんにちは。今回ゲストライターということで、寄稿させていただきます。さて、最近ネットで、よくバズってる英語系の記事があります。
例えば「短期間で一気に英語力を伸ばす系」の記事など、三ヶ月間でTOEIC200点アップという類の記事です。
たしかに、それぐらい英語を一気に伸ばすことも、条件を整えれば不可能ではないかと思いますが、今日は、あえてだらだらと、長期戦の英語学習という構えで、英語学習のアドバイスをさせていただきます。「ダラダラと」いうのが今日のポイントです。
なぜ、ダラダラと取り組むのか?
何事も遅いよりは早いほうが良いですよね。語学学習においても、伸ばすなら遅いよりは早いほうが良いと思うでしょう。3日で◯◯できる系の本は売れますが、3年で◯◯できる本は売れません、、、。でも、ちょっと待ってください。実は英語学習では、学習に長い時間をかけることに、メリットがいくつもあるのです。
一気に学ぶことは、辛く、しんどい
この記事を見ているほとんどの方が、今までに1回は、英語学習に挫折したことがあるでしょう。お見通しです。そしてその理由は「勉強を始めたものの長く続かなかった」や「教材を買ったところで満足してしまった」じゃないでしょうか?
短期で英語を伸ばす(計画を作る)ということは、結局、一日当たりの勉強量を増やすということに繋がります。つまり、一気に生活習慣とリズムを変えないといけないわけです。大学生の方が春夏休みをフルに英語学習に時間を使うとかならともかく、普通は難しいですよね。それにそもそも人間は変化を嫌うので、一気に生活習慣を変えることによる苦痛が、挫折を生むともいえます。
一気に覚えたら、一気に忘れる
短期間に集中して学習すると、同じことを復習する回数を少なくできるので、その点では効率的です。しかし、テストで一夜漬けしたことがある人なら分かると思いますが、短期間で暗記したことは、短期間で忘れてしまいます。これは覚えたことに対して、復習の回数(=思い出す回数)が少なすぎるので、記憶が定着しないのです。
短期間で単語を大量に覚えたとしたら、その後はメールやライティングなど、英語のアウトプットを継続的に行い、記憶に単語を定着させる必要があります。
目的意識が希薄な場合にぴったり
上述の「一気に覚えたら一気に忘れる」とも関係しますが、要はなんとなく英語をやっておくかという意識で英語を始めた場合、一時単語を1,000個覚えても、後に使うことがないので元の木阿弥になってしまうのです。
そうは言っても「なんとなく英語ぐらいやっておきたい」の人はどうすれば良いのか?はい、大丈夫です。まずは、ダラダラと気が向いた英語の勉強を続ける。これでジリジリと貴方の英語力が伸びていきます。英語学習を勉強と考えるよりは、英語を使う生活習慣をちょっとだけ取り入れる。という考え方です。
無料でダラダラとリーディングを伸ばす
リーディングは四技能の中でも一番伸ばしやすいセクションです。そして、なんと言ってもネット上には無料のリーディング教材が豊富!無限と言っても過言ではありません。基本的には好きなジャンルの記事を読むのがおすすめですが、勝手におすすめをいくつか挙げておきます。
Project Gutenberg
著作権切れした小説などを無料で公開している有名サイトです。ただし著作権切れしているだけに古い英語のものもあります。例えば、アガサ・クリスティとかまだ比較的読みやすい方じゃないでしょうか。アガサ・クリスティの著書
あとは、小説以外も読めるので、情報として古いということだけ覚えておけば、いろいろと楽しめます。個人的に、考古学の本とかに読みたいのが何冊かあります。またAmazonのKindleにも著作権切れの本が無料で公開されているので、そっちで探しても良いかもしれません。
FML
雑談的な英語。FMLの「F」は「F word」のFなので、要は愚痴投稿サイトのことです。なので、英語的にはそんなに綺麗な言葉じゃないですが、スラングのような表現が多いのでたまに参考になります。
Simple English Wikipedia
Wikipediaの英語版・・ではなく、「シンプル」な英語版です。語彙や表現が簡単なものに制限されていて、分量も通常の英語版に比べると全体的に控えめになっています。具体的にSimple Englishとはどういうものかを説明したページもあります。興味ある分野の記事を適当に眺めていると時間が過ぎていきますので、用法用量を守ってお使いください。慣れてきたら通常の英語版Wikipediaに移ると良いでしょう。私のオススメ記事はHistory of the World(世界史)です。
無料でダラダラとリスニングを伸ばす
リスニング力もネットの世界には山ほど使えるコンテンツが溢れています。これらを活用すればジリジリ力がついていきます。まず一つ言えることは、ただ単に英語を聞き流すのは、あまり語学力の上達に効果がありません。既にかなり高い英語レベルなら聞き流しにも効果が望めますが、そうでないなら、ただのノイズとして脳が処理してしまいます。ずっと同じ教材を聞き込んでいれば、多少に効果が見込めるかもしれませんが、その場合も英語を聞いている時は、できるだけを言葉を使わない環境で聞くのが良いでしょう(例えば、料理中とか掃除中とかです)。
またリスニングの学習では、効率で言えば、音声を聞くより動画を見る方が効率よく英語を身につけれると言われています。この理由は明白で、動画だとわかりにくい文章の意味を映像で推測しやすいので、そのシチュエーションから文脈を掴むことができます。
VOA Special English
一般的なネイティブスピーカーの場合、150wpm程度のスピードで話すと言われています。(wpmはwords per minuteで1分あたりの単語数) しかし、この「VOA Special English」は、その内容が、100wpm程度に抑えられたスピードで放送されているので、初心者の方でも、かなり聞き取りやすいです。しかも、ただゆっくり喋ってくれているだけでなく、厳選された基本語彙の中で喋ってくれているので、難しい単語は、その記事のトピックに関連する単語以外は基本的に登場しません。とっても英語初心者の方に使いやすくなっているのです。時間がなければ、興味があるジャンルに絞って聞くだけでも良いでしょう。私の場合は、アメリカの歴史などは、あまり興味がないので、Science(科学)とHealth Report(医学)がお気に入りです。
TED
これは、多くの方がご存知かもしれませんね。TEDは、様々な人によるプレゼンテーションを、動画で世界中に配信しているサイトです。有志による字幕もあるので、学習にはとても向いています。本当にいろんなテーマの動画があるので、興味がありそうなのを適当に見ましょう。とりあえず、英語を勉強している人なら面白く聞けそうなのを、いくつかピックアップしておきます。日本語のタイトルは今私がつけました。
Jay Walker: 英語学習に熱狂する世界
Erin McKean: 辞書編纂のたのしみ
Josh Kaufman: 20時間でなんでも学ぶ方法
BBC Learning English
イギリスの国営放送BBCにもなかなかのアイテムが揃っています。英語学習者に向けたコンテンツも豊富にあり、文法やらなんやらを学ぶこともできます。しかし、私がたまに使っているのは料理のレシピです。日本で言えば、NHKのきょうの料理みたいなイメージです。イギリス料理のレシピが結構載っているので、クックパッドとかとは、違う感じで新鮮に感じられます。
お金がかかるけど、おすすめはアニメ海外版
日本のアニメのDVDやBlu-rayはすごく高いのですが、北米版などのディスクは大変安価で購入できます。Amazonで買っても、半分の単価で倍の話数が入っていたりするので、1話あたりの値段で言えば、1/4ぐらいになります(もちろん正規版の価格ですよ!)。また、映画やドラマよりは聞き取りやすいです。その理由は、アニメの音声は録音用のスタジオで録音されるので、音がクリアなことに加え、喋るプロである声優が当てているからだと思います。なので少しは初心者向けじゃないかな、と。amazon.comで適当に検索すればOKですが、教材としてのおすすめは日常系とよばれる、ダラダラとした会話が続くタイプのものです。SFとか歴史ものだと英語が聞き取りやすくても、使っている単語とか文法が難しいことがあります。
無料でダラダラとスピーキングも伸ばす
スピーキングは無料で伸ばすのが一番難しいです。でも大丈夫。なんだかんだでスピーキング力を伸ばす方法がちゃんとあります。 それはスマホ(iOS/android)の音声認識機能を使うこと!今のスマホについている音声入力の精度は非常に高く、人間が聞き取れるレベルで正しく発音していれば相当な精度で判別してくれます。例えば、iPhoneのSiriなどに日本語で話しかけてみればその精度は一目瞭然でしょう。
さて、ここではiPhoneのSiriを使った発音上達法を具体的にご紹介しましょう。
- 英語キーボードを追加する(iPhoneの設定 >一般 >キーボード >キーボードの追加)
- 適当なメモアプリを起動する(標準のメモでも問題なし)
- 好きな文章を読む
スピーキングは、通じるレベルの発音で、言いたいことをスムーズに口から出るようにするトレーニングしましょう。そして後は、それをどれぐらい高い精度で実現できるかが、英会話力のレベルになります。
まず適当なメモアプリを開き、英語キーボードにします(音声入力機能は選択したキーボードによって認識言語を変えるため)。
あと喋ってみましょう。最初は多分びっくりするぐらい認識されないと思いますが、めげないでください。あと、1単語だけを認識させるよりは、文を喋ったほうが認識率が上がります。そして普通英語をしゃべるときは文をしゃべるので、文で練習しましょう。
スピーキング強化のこぼれ話
上の方法は、発音を良くする方法ですが、そもそも英文が口から出てこないという人は、逆説的ですが、普段から英語を話すようにしましょう。この「話す」とは、相手がいなくても大丈夫で、要はひとりごとです。お風呂や通勤通学中などがオススメ。また、電車の中などでは口に出さなくても大丈夫で、頭のなかで英語を使って文を作るだけで、文をつくるのがドンドン楽になります。(わからない単語や文法は暇な時か、余裕があったらスマホで調べるとかすると学習効率が上がります)
まずは単語でもなんでも良いので、英語を頭の倉庫から引っ張り出すことになれることですが、ある程度なれたら次に進んでください。 この練習方法の本当の上達のコツは、練習として完全な英文をつくることです。ちゃんと一文として成立する、ブロークンでない英文を頭のなかで構築することです。複数形や三単現のs、時制なども同様です。完全な文(complete sentenses)を作ることで、ブロークンでない英語を話す力が強化されます。英語に少し慣れてきた方は、ブロークンな英語を使いたがりますが、最近では、これに近い学習法である「カランメソッド」という英語学習法が、フィリピンやセブ島の語学学校などでも採用されています。
無料でダラダラとライティングも伸ばす
英語のライティングの勉強はかなりの難関です。しっかり伸ばすなら、やはり人に添削してもらうのが一番。ビジネス文書などのライティングに求められるのは、最低限文法的に正確な文章と、英語の構造に沿った文章構造です。日本語の話者にとって難しいのは、この文章構造に沿って書くことです。パラグラフ・ライティングという方法論に従って書けばよく、ライティングの授業では繰り返し指導されることになります。ただ、パラグラフ・ライティングの技術はかなり体系化されていて、市販のテキストでもかなり学べるとは思います。それよりも、まずは英語を書き慣れることです。これで「分かる単語」が「使える単語」になります。英語で言えばPassive vocabularyがActive vocabularyになります。
Lang-8
勉強したい言語で文章を書くと、その言語のネイティブが添削を行ってくれるサイトです。正確に言うと、言語学習中の人同士で、相互に添削を行うサービスですので、日本語を勉強している人の文章を添削してあげてください。相互扶助が大事な仕組みです。あと特に本記事の読者の方が、女性の場合に要注意ですが、勉強する気がないにも関わらず、出会い目的で添削を行い直接教えるから会おうという輩もいます。その辺りの見極めは自己責任ですので、お気をつけて。また、Lang-8に投稿される文章の多くは日常的なレベルのものが多いので、TOEIC、TOEFLなど資格の受験を目的としている方にとっては物足りないかもしれません。
一気に英語力を伸ばす
冒頭にも書きましたが、英語の絶対的な上達には使った時間の総量が必要です。ダラダラ続けることは、高いモチベーションを必要としないなど、メリットも大きいです。しかし中には、一気に英語を使えるようになりたい!という方もいるでしょう。そんな方は、できる限り、一日に勉強する時間を増やすしかありません。モチベーションの維持と、セルフマネジメントが出来る方は、毎日勉強をたくさんやれば大丈夫ですが、出来ない方のほうが多いでしょう。
そんな時はどうすればいいのか? ライ○ップのように、自分が怠けないよう見張ってくれるコーチについてもらうのが一番です。
そういうコーチにアテのある方は問題ないですが、そうでない方には、是非、フィリピン・セブ島留学をご検討ください(笑)フィリピンの語学学校は、全寮制となっていて、一週間の学習スケジュールがしっかり管理されているので、学習からは逃げることはできません。またスパルタ式の語学学校では、さらなる強制英語漬けの生活を送ることができます。
ということで、今回はゲストライターさんによる、手軽な英語の学習方法をご紹介させていただきました。では!
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自らの留学体験をもとに、海外の大学進学前にフィリピン留学をおすすめする理由を紹介しています。
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