私の留学の目的は、語学力の向上であった。元々受験勉強で培った語彙は持っていたが、日本国内にいるとそれを運用できる機会は少なく、私は特にスピーキングに苦手意識を持っていた。

フィリピンの良い点として、フレンドリーで献身的な国民性が挙げられる。些細な文法ミスを気にしたり、言葉に詰まり、先生を待たせていることに負い目を感じている私に対し、ほとんどの先生が笑顔で私の回答を待ってくれた。そしていつも適切な助言をしてくれた。

1on1の授業が多いフィリピンの語学学校では、先生が私一人だけの英語を聞きながら、訂正してくれたり、より良い語彙を提供してくれたので、自分の間違いを認識しやすかった。また話す機会も多かったので、「英語で話す」ということに慣れやすかった。

学校外でも、例えば道で迷ったり探し物をしたりしていた時、多くの見知らぬフィリピン人が手を差し伸べてくれた。フィリピンの陽気な国民性のおかげで、私は間違いを気にすることなく、私の考えや意見を英語で話すことができるようになった。

反対にフィリピンの悪い所は、衛生面や騒音などの環境についてだ。日本が綺麗すぎるのもあるが、特に私は食堂に大量にいるハエや、きちんと舗装されていない道路に強い抵抗があった。また夜でも騒がしかったり、外が明るいことが多く、神経質な私は、慣れるまでしっかり睡眠をとることができなかった。

しかし結果的に、先生や友達と一緒に、たくさんの楽しい思い出を作ることができた。長くも短くも感じられる３ヶ月の留学を、フィリピンでできて良かったと思っている。