【高校生プラン】フィリピン・セブ島の短期留学(夏休み・春休み)

フィリピンのイメージイラスト

国籍、年齢とわず、いろんな人が留学しているフィリピン・セブ島。高校生でも留学できるのでしょうか?

夏休み、春休みに行けるフィリピン留学の格安学校、サマースクール、費用について紹介していきます。

この記事で分かること

  • フィリピン・セブ島の高校生留学の特徴
  • 高校生留学にかかる費用
  • 高校生におすすめの語学学校
(2023年11月1日更新)

フィリピン・セブ島での高校生留学

フィリピン・セブ留学は、語学学校で英語を勉強する「語学留学」です。

近年、人気が高まっているセブ留学ですが、小中高生の参加者が急増しています。

高校生留学が増えている理由

小中高生の留学が増えている理由は、2020年以降に実施されている英語教育改革です。小学校の英語必修化、科目新設など、小学校〜高校までの英単語の目標値も「4000~5000語」に増えました。

高校生の方にとっては「英語コミュニケーション」「論理・表現」など、アウトプット重視の評価も加わりました。

日本人は「話す・書く」が苦手と言われ、TOEFL(iBT)のランキングにおいても常にアジアの平均以下に位置しています。

そのような状況の中、人気になっているのがフィリピン・セブ島留学です。

オーストラリア留学、ハワイ留学との違い

これまで高校生の短期留学では、オーストラリアやアメリカが人気でした。セブは常夏の環境からハワイと比較されることも少なくありません。

その中で、セブが人気の理由は「マンツーマン授業」と「費用の安さ」です。

欧米オーストラリアフィリピン
授業形態グループグループマンツーマン
授業時間(1日)3〜5時間3〜5時間7〜10時間
留学費用高い普通安い

セブ留学では、一日7〜10時間の英語レッスンがあり、約半分は「マンツーマン授業」です。オーストラリア、ハワイの語学留学と比較すると、2〜3倍の勉強時間となります。

また、マンツーマン授業は「話すこと」に焦点が当てられています。

日本人が苦手とするスピーキングを短期間で鍛えることができる、これがセブ留学のメリットです。

セブ島のデメリット

もちろん、セブ留学にはデメリットも存在します。留学経験者によくある不満が「生活水準の低さ」です。学校は設備に力を入れていますが、日本と比較すると決して水準が高いとは言えません。

また、生活中の食事に悩む方も少なくありません。多くの学校では「寮」と「食事」がセットになっており、食事はビュッフェ形式が一般的です。

セブ留学に向いている方は、東南アジアの生活水準や海外の食事にも適応できる方と言えます。

セブ島の治安について

高校生留学の検討している親御さんにとって、一番気になることは「治安」ではないでしょうか。

セブの治安については多くの情報がありますので、ここでは高校生がセブ留学で気をつけるべきことを紹介します。

門限がない自由な学校を選ばない

トラブルに遭ってしまう方のほとんどが、校内ではなく「校外」です。フィリピンの語学学校は通学不要が多く、外部の人が敷地内に入ることはありません。しかし自由時間は、ショッピングモール、レストランに行く機会も増えます。週末のリフレッシュも必要ですが、平日は勉強に集中できる学校がおすすめです。

社会人中心の小規模校を選ばない

フィリピンの語学学校にはそれぞれ特色があり、社会人中心の学校もあります。社会人の多い学校は外出制限がなく、高校生は孤立しやすい傾向にあります。留学時期にもよりますが、同世代が集まりやすい大型学校がおすすめです。

中心部より郊外がおすすめ

セブの中心部は生活も便利なため、大学生、社会人には人気があります。しかし多くの人が集まっている分、治安が良いとは言えません。特にダウンタウンは、外国人が少なく、ローカル色も強いエリアとなっています。高校生留学は、中心部から離れている海側のリゾートエリアや郊外にある学校がおすすめです。

夏休み・春休みのジュニアキャンプ(サマースクール)

治安が気になる方は、ジュニアキャンプ(サマースクール)の参加もおすすめです。一般的にセブ留学の高校生プランは二つあります。その一つが「ジュニアキャンプ」です。

ジュニアキャンプ(サマースクール)とは、一部の学校が開講している夏休み・春休み向けの特別プランです。あらかじめ留学期間が決められており、その日程に合わせて参加します。

ジュニアキャンプのメリット

夏休み・春休みのジュニアキャンプには多くの参加者がいます。留学の基本は単身行動ですが、ジュニアキャンプは「団体行動」です。

日本の参加者も多いため、スタッフが日本の空港から引率するケースもあります。友達もできやすく、団体行動で安心な点がジュニアキャンプのメリットです。

ジュニアキャンプのデメリット

ジュニアキャンプはホテルなどを貸し切って実施されるため、留学費用が高くつきます。また、プランによっては日本人しか参加していないものもあります。

異なる国籍、年齢の方と触れ合えるのも留学の醍醐味。そのような環境を望む方は、語学学校への留学がおすすめです。

小学生、中学生向けのサマースクールも

小学生、中学生のサマースクールはさらに盛んです。多くの学校が(単身では)15歳以上を対象としていることもあり、小中学生の留学はサマースクールが一般的です。

なお、15歳未満の方が、フィリピンに単身渡航する場合「WEGビザ」の事前申請が必要となります。子どもの単身留学を考えている親御さんは早めの準備が必須です。

親子留学も人気

ジュニアキャンプ(サマースクール)よりも人気なのが「親子留学」です。親子留学は子だけでなく、親も一緒に参加し、英語レッスンを受ける留学です。

最近では、3〜5歳(未就学児)との留学もあり、年齢層が広がってきています。

語学学校の高校生コース

高校生プランのもう一つが「語学学校の高校生コース」です。ジュニアキャンプと異なる語学留学で、一般的なセブ留学はこちらを指します。

語学学校のメリット

語学学校のメリットは、好きな期間、いつからでも留学できる点です。フィリピン留学は毎週入学でき、1週間単位で期間を選べます。高校生の夏休み留学は、2週間、3週間、4週間が人気です。

また、高校を途中で辞めた方、高校卒業後に留学する方も少なくありません。3ヶ月〜半年で英語をしっかり身に付ける長期留学ができる点も、語学学校のメリットと言えます。

語学学校のデメリット

語学学校には様々な年齢の方が留学しています。例えば、4〜6月、10〜12月は、年齢層が高くなる時期です。この時期に高校生の方が留学しても、同年代と出会うことはあまりありません。

この時期に留学する高校生の方は、出会いの多い大型校がおすすめです。

7〜8月の夏休みは、学校に空きがないという点もデメリットです。7〜8月は日本のみならず、韓国、台湾からも人気です。早い段階でお部屋が埋まってしまい、検討を始めた時に空きがない可能性もあります。夏休み留学を検討する際は、早めに検討しましょう。

夏休みの語学留学にかかる費用

高校生の夏休み留学(語学学校)にかかる費用例を紹介します。ジュニアキャンプは企画ごとに費用差が大きため、別途お問い合わせください。

2週間の高校生留学にかかる費用例

2週間留学は、1週間とは異なり、週末休みがあるため経験の幅が広がります。多くの語学学校が日曜日入寮、土曜日退寮で運営されています。夏休みは航空券も高騰しやすいため、早めの準備を心がけましょう。

  • 入学金(15,000円)
  • 学費 + 寮費(136,000円)
  • 光熱費・管理費(8,000円)
  • 教材費(3,000円)
  • SPP費用(17,000円)
  • 航空券(80,000円)
  • 海外旅行保険(6,000円)
  • 総額:265,000円

3週間の高校生留学にかかる費用例

2週間は短い、1ヶ月の余裕はないという方におすすめなのが「3週間」です。3週間滞在すると、フィリピン・セブ島を一通り体験できます。一日8時間レッスンの学校では、120時間もの勉強量となります。

  • 入学金(15,000円)
  • 学費 + 寮費(185,000円)
  • 光熱費・管理費(10,000円)
  • 教材費(3,000円)
  • SPP費用(17,000円)
  • 航空券(80,000円)
  • 海外旅行保険(10,000円)
  • 総額:320,000円

1ヶ月の高校生留学にかかる費用例

1ヶ月はフィリピン・セブ留学で最も人気の期間です。社会人、大学生も含め、全体の約3割の方が1ヶ月留学を選択しています。ただし高校生の方は、大学生よりも夏休みが短いため、余裕を持ちたい方は「3週間留学」がおすすめです。

  • 入学金(15,000円)
  • 学費 + 寮費(215,000円)
  • 光熱費・管理費(14,000円)
  • 教材費(4,000円)
  • SSP費用(17,000円)
  • 航空券(80,000円)
  • 海外旅行保険(15,000円)
  • 総額:360,000円

2ヶ月以上の留学をご検討の方は「フィリピン留学の費用まとめ」のページをご参照ください。

お小遣い(現金)はいくら持参すればよい?

高校生の方は社会人に比べると、外出が少ない傾向にあります。多くの学校には食事も付いているため、学校から出なければ、基本的にお小遣いは不要です。しかし週末は外食や旅行に行く方も多くなっています。

人によって差は大きいですが、1ヶ月あたり「4〜6万円」あると安心です。

高校生の方は、本人名義のクレジットカードを作れないため、基本的に現金での準備となります。万が一に備え、国際キャッシュカード、デビットカードを作っておく方法、世界的な送金機関である「ウェスタンユニオン」を利用し、日本からフィリピンへ現金を送金する方法もあります。

2週間留学に効果はある?

2週間留学では「慣れてきた時に帰国になる」という声が少なくありません。一方で英語に対するモチベーションが上がったり、今後の勉強のきっかけになったという声も多くあります。

2週間で英語を完璧にマスターすることはできませんが、他国の人との出会い、海外経験など、英語だけではないとこに価値を感じる方も多いようです。

今後、日本がアジア諸国とさらに密接になっていく中、海外でのコミュニケーション、文化理解は必須のスキルと言えるかもしれません。

高校生におすすめの語学学校

Philinter(フィリンター)

Philinter

Philinter(フィリンター)は、セブ島で初めて「セミスパルタ式」を導入した老舗校です。空港やリゾートにも近いマクタン島に位置しているため、比較的、周辺治安も落ち着いた環境です。

EV English Academy(イーヴィーアカデミー)

EV English Academy

EV Academyは、常にベスト3に入っている人気校です。セブ島内でもやや郊外側にあるため、中心地までも良い距離が保たれた立地となっています。

CPI(シーピーアイ)

CPI

CPI(シーピーアイ)は、セブ島で人気のセミスパルタ校です。セブ郊外の落ち着いた場所にあり、勉強に集中できる環境が整っています。スパルタ規定を選択することで、平日外出を制限することも可能です。

English Fella 2(イングリッシュフェッラ 2)

English Fella

English Fellaは、セブ郊外にある名門校です。セブにありながらも、広大な敷地を持ち、外出しなくてもリフレッシュできる環境が整っています。

夏休みのジュニアキャンプ おすすめプラン

ジュニアキャンプの定番には「CIA(シーアイエー)」「GLC」などの語学学校が企画しているものがあります。

特にCIAのジュニアキャンプは長年の実績があり、日本のみならず、台湾、韓国、ベトナムなどからも小中学生が集まっています。

スケジュール、料金は毎年異なりますので、詳しくはお問い合わせください。

団体での大型手配も実績豊富

当記事を執筆しているセブ島留学センターは「高校生・大学生の団体研修」の取り扱い実績も豊富です。

フィリピン留学専門のネットワークと長年の運営ノウハウを活かし、ご希望に応じた最良の研修施設を提案しています。

ご検討の教育機関様、学校法人様がいらっしゃいましたらお気軽にお問い合わせください。

高校生のビザについて

フィリピン留学には「SSP」「ACR I-Card」「観光ビザ」と呼ばれる3つのビザがあります。SSPとは、フィリピンで勉強するために必要な「就学許可証」のことで、留学する全員に取得義務があります。ACR I-Cardとは、59日以上滞在する方に取得義務が生じる「外国人登録証」です。

観光ビザは、外国人がフィリピンに滞在するためのビザですが、30日以下はビザ取得が不要となります。滞在が30日を超える場合は、現地でビザを取得する方法と、59日間滞在できるビザを事前に大使館で申請しておく方法があります。

高校生の夏休み留学は、30日以下がほとんどのため、必要なビザは「SSP」のみとなります。現地到着後、学校から申請サポートを受けれるため、ビザの事前準備は一切不要です。

高校生留学の体験記

SHIKUYA AYANE さんの留学体験談

SHIKUYA AYANE さんの留学体験談

出発する前はとても不安で現地で2週間も耐えられるか、病気になるんじゃないかなどと思っていました。しかし、不安だったのは初日だけで2日目からは楽しく過ごすことが出来ました。総合的に見ても私はフィリピン留学をしてとてもよかったと思います。セブ島は治安もよく安心出来ました。今回とてもいい経験になったためまたセブ島に留学に行こうと思います。

KAWAKAMI HARUKI さんの留学体験談

KAWAKAMI HARUKI さんの留学体験談

年齢的にも自分より経験を積んでる人がほとんどだったので、ためになる話が聞けた。自分はこれから大学生になる立場なので、大学ではこうするといいというアドバイスをたくさんもらった。結果的に英語が好きになったし、さらに他国の人といろんなこと話せるようになりたいと思った。

SHIMIZU RUKA さんの留学体験談

SHIMIZU RUKA さんの留学体験談

最初はとてつもなく不安で「聞き取れなかったらどうしよう」「友達ができなかったらどうしよう」と、まだ行ったことのない世界に心を閉ざしてました。しかし、実際に行ってみると私の考えや世界は本当に狭いものだったと分かりました。私の失敗は、日本での英語学習です。学校の授業でなんとかはなります。だけど、やはり知らない単語が多すぎました。今回はたったの2週間しか留学できなかったけど、また絶対留学したいと強く思います。

ITO MEGUMI さんの留学体験談

ITO MEGUMI さんの留学体験談

実際にセブ島に着くと私のイメージとかけ離れていて凄く驚きました。街中にはゴミが散乱しており、電線は絡まりあい切断もしており歩行者の頭上スレスレにまで垂れ、ストリートチルドレンがお金を求め徘徊していました。私は、実際に8月13日に「NPO法人セブンスピリット」のスタディーツアーに参加し、スラムエリアを訪問しました。日本とセブ島の環境・生活に違いを目で見て感じ、私の生活がどれだけ幸せな状態なのかということを身で感じることが出来ました。

NAKAHARADA AYANA さんの留学体験談

NAKAHARADA AYANA さんの留学体験談

最終日は仲良くなった先生と話すのが、とてもさみしくて涙が止まりませんでした。出会えた仲間、先生、家族、その他の応援してくれたみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。また日常会話はある程度、不自由なくできるようになり、このような初経験を乗り越えられた自分自身も誇らしく感じています。とにかく恥ずかしくても、英語を話してみるという姿勢が大切だと気づきました。

高校生留学に関するよくある質問

1週間(短期)の高校生留学

1週間でも留学できますが、レッスン時間が限られます。多くの語学学校は日曜日に到着し、月曜日にオリエンテーションが実施されます。

そのため、授業がスタートするのは火曜日(早いところで月曜日午後)となります。またその週にフィリピン祝日が重なってしまう場合、授業が休講になるケースもあります。

高校生留学は「3〜4週間」がおすすめです。もし短期留学の場合、月曜日午後から授業を開始できる学校、フィリピン祝日も開講している学校を検討しましょう。

3ヶ月以上(長期)の高校生留学

高校生の3ヶ月留学の多くは、高校卒業後(進学、就職前)の方です。また高校を辞めてしまった方の中にも留学に挑戦する方がいます。

フィリピン・セブ島は英語のみならず、新しい世界を体験できる場所でもあります。長期留学は人生のターニングポイントになることも少なくありません。しっかり成果を出せる学校を見つけましょう。

セブ留学のホームステイ

欧米留学ではよく見られるホームステイですが、残念ながら、セブ留学にはほとんどありません。欧米圏とは異なり、日本水準で受け入れできる家が少ないためです。

併設している寮に滞在し「通学不要」「食事込み」というのがフィリピン・セブ島留学のメリットです。ホームステイを体験したい方は、フィリピンと欧米を組み合わせた「2カ国留学」という選択もあります。

フィリピン・セブ島留学について
この記事を書いた人:山田 貴大
フィリピン・セブ島専門の留学サービス「セブ島留学センター」の代表。関西大学在学中に6ヶ月のセブ留学を経験。2012年に事業設立。これまで80校を訪問し、約5,000名の留学生のお手伝いをさせていただきました。