フィリピンのオンライン留学のメリット・デメリット、費用

フィリピン・オンライン留学

近年広がりを見せる「オンライン留学」ですが、学校がある国によって特徴が異なります。

当記事ではマンツーマン型で人気が高い「フィリピン」のオンライン留学についてご紹介しています。メリットやデメリット、オンライン留学にかかる費用とは?

この記事で分かること

  • オンライン留学(フィリピン)のメリット、デメリット
  • オンライン留学(フィリピン)にかかる費用
  • おすすめのオンライン留学プログラム 5選
(2022年11月29日更新)

オンライン留学とは

オンライン留学とは語学学校で働く先生から、オンライン上で英語レッスンを受けれる教育サービスです。

オンライン英会話とは異なり、1日の授業時間が豊富で、平日に毎日受講する点がオンライン留学の特徴です。学校に入学するようなイメージで、オンライン上で体系的な語学レッスンを受けることができます。

世界中の語学学校がオンライン留学を提供しているため、国よって特徴が異なります。主にイギリスやカナダの欧米圏と、フィリピンとでレッスン体系が異なっており、それぞれメリットとデメリットがあります。

フィリピンのオンライン留学のメリット

メリット(1)レッスン時間が最も豊富

フィリピンのオンライン留学のメリットは、レッスン時間が豊富なことです。アメリカ、イギリス、カナダの語学学校が運営するオンライン留学は、一日1〜2時間の英語レッスンが一般的です。しかしフィリピンのオンライン留学では、一日最大6時間までレッスンを受講することが可能です。

時間帯も選べるプログラムが多く、オンライン英会話のように手軽にレッスンを受けたい方から、がっつり勉強したい方まで幅広いプランに対応しています。

とりわけ短期集中で勉強したい方には、フィリピンがおすすめです。

メリット(2)マンツーマン中心のレッスン体系

マンツーマン中心のレッスン体系もフィリピンの特徴です。アメリカ、イギリス、カナダの語学学校が運営するオンライン留学は「グループ授業」が中心となります。

グループ授業は他の生徒との交流がある反面、参加の年齢制限があったり、なかにはレッスンについていけない人もいます。

フィリピンのオンライン留学では、マンツーマン(1:1)が中心のため、自分の英語レベルを気にする必要がありません。英語初心者の方でも着実に学習を進めていける点がフィリピンのメリットです。

メリット(3)フィリピン人の先生がフレンドリー

フィリピン人の先生たちがフレンドリーという声も多く目立ちます。フィリピンは常夏の島国で明るく温厚な国民性があります。レッスン中の笑顔も多く、友達のような気さくな雰囲気でレッスンを進めることができます。

またフィリピン人にとって、公用語は英語ですがネイティブ(母語)ではありません。幼い頃から自ら英語を学び、公用語である英語を習得するのがフィリピン型の教育です。

自らが英語の勉強で苦労してきた分、学習者の気持ちがよく理解できるという点をメリットに挙げる人も少なくありません。

フィリピンのオンライン留学のデメリット

デメリット(1)グループ授業はあまりない

マンツーマン中心であるフィリピンのオンライン留学には「グループ授業」がほとんどありません。グループ授業では、1:1ではできないディスカッション機会があったり、他の生徒との交流機会もあります。

特にアメリカ、イギリス、カナダの語学学校が提供するオンライン留学では、パソコン上であっても実際の語学学校に劣らないグループ授業を受けることができます。

フィリピンでも一部、グループ授業を提供している学校がありますが、参加している生徒は日本人やアジアの生徒が中心となります。フィリピンのオンライン留学を選ぶ時はグループではなく「マンツーマン」を重視するのがおすすめです。

デメリット(2)多国籍さに欠ける

オンライン留学はネット上で実施されますが、普通の留学と同じく「国籍比率」があります。生活まで共にすることはありませんが、グループ授業やアクティビティを通じて他の生徒との交流があり、オンライン上でも「繋がり」が生まれます。

例えば、欧米の老舗学校が運営するオンライン留学は、オンラインでありながらも80ヶ国の生徒がレッスンに参加しています。フィリピンはマンツーマンが主体であるため多国籍な交流はあまり期待できず、この点はデメリットと言えます。

デメリット(3)アクティビティはあまりない

フィリピンのオンライン留学では、グループ授業と同じく「アクティビティ」もあまり実施されていません。

欧米圏の語学学校が提供するオンライン留学では、グループ授業のみならずオンライン上のアクティビティが盛んです。

例えば、ヨガや料理、映画鑑賞などオンライン上で参加できるアクティビティが無料で実施されており、アクティビティによっては他の生徒との交流機会があります。フィリピンはマンツーマンが主体であるため、アクティビティを通じての国際交流はあまり期待できません。

フィリピンは「英語初心者」におすすめ

上記のメリットとデメリットを考えると、フィリピンのオンライン留学は「英語初心者」におすすめと言えます。

レッスンがマンツーマン(1:1)中心のため、自分の英語レベルを気にすることなく、授業についていけなくなる心配もいりません。フィリピンの先生は初心者に英語を教えることを得意としているので、まずはオンライン授業そのものを体験してみたい方にもおすすめです。

また学生さんであれば、夏休みや春休みのまとまった休み期間、社会人の方であればお盆やゴールデンウィークに「短期集中」で入学できる点もフィリピンのメリットです。

学校によってはオーダーメードでスケジュールを組めるプログラムもあるので、仕事や学業を続けながら、スキマ時間でオンライン留学に参加することもできます。マンツーマン中心という「柔軟性」もフィリピンのメリットと言えます。

セブ島留学センターのオンライン留学プログラムは、学校法人様や企業研修にもご利用いただいております。お気軽にご相談ください。

無料体験レッスンを受けれるプログラム

フィリピンと欧米の組み合わせもできる

フィリピンのオンライン留学でマンツーマンをこなしながら、夜間の欧米グループ授業に参加するという組み合わせも可能です。

例えば、フィリピンの語学学校の午後コースで「13時〜17時」までマンツーマンを受講、その後の欧米の夜間プログラムで、90分のグループ授業に参加するような組み合わせ方法です。または最初の1ヶ月でフィリピンのプログラム、残りの1ヶ月を欧米というように時期を分けて、ステップアップする方法もあります。

フィリピンのオンライン留学は、周囲との交流が少ないため自分だけの世界に入りがちです。しかし多国籍なグループ授業やアクティビティを組み合わせることにより、世界を身近に感じ、自分の英語レベルを知るきっかけを作ることができます。

それぞれの国の特徴を把握した上で、自分に合ったオンライン留学を選びましょう。

オンライン留学でフィリピンを選ぶ時のポイント

マンツーマンのレッスン数と時間帯を確認する

学校によって、マンツーマンのレッスン数が異なります。1日2コマ(90分)のプログラムもあれば、1日6コマ(300分)のプログラムもあります。レッスンを実施している時間帯も異なるため、その学校の「レッスン数」と「時間帯」を確認しましょう。

もし自分のスケジュールが上手く合わない場合は、オーダーメードで時間帯を決めれる学校もあります。何時から何時のレッスンを1日に何コマどれくらいの期間で受講するのかの3つを見ながら、計画を立てるのがおすすめです。

1日の勉強時間が長いプログラムは短期集中、1日の勉強が短いプログラムは長期継続で選ばれる傾向があります。

レッスン内容(科目)を確認する

フィリピンのオンライン留学ではコマ数や時間帯のみならず「レッスン内容」も確認しておきましょう。学校によって、スピーキングや英会話に特化しているプログラムもあれば、四技能(聞く、話す、読む、書く)をバランス良く勉強するプログラムもあります。

また一般英語のみならず、TOEIC、IELTS、ビジネス英語などの応用科目を学習できるプログラムもあります。オンライン留学を通じて、どの科目を強化したいのかを事前に明確にしておきましょう。

アメリカやカナダのオンライン留学では、大学進学プログラム(Pathways)や試験対策プログラムも盛んです。フィリピンはマンツーマン中心ということもあり「スピーキング」や「会話」に特化しているものが多くなっています。

学習カウンセリングの体制について確認する

フィリピンのオンライン留学はレッスンの柔軟性が高いという点から、1:1の学習カウンセリング(勉強相談)を積極的に実施している学校も少なくありません。学校やプログラムによっては、オーダーメードで科目を選ぶことができたり、学習の悩みを相談できる体制が整っています。

レッスンのみならず、レッスン以外の部分でどのようなサービスがあるのかを確認しておくことが大切です。

メリット・デメリットまとめ

フィリピンのオンライン留学は、マンツーマン中心でレッスン時間が豊富な点が何よりのメリットです。フレンドリーな先生が多く、英語初心者の方でも気軽にレッスンをスタートできます。またオンライン留学の中でも柔軟性が高いため、オーダーメードで科目や時間帯を選べるプログラムがあります。

一方でフィリピンのオンライン留学にはグループ授業がほとんどありません。欧米のように多国籍なオンライン交流は期待できないため、自分の英語レベルやペースに応じて、着実に学習したい方に合っています。

メリット

  • ・レッスン時間が最も豊富
  • ・マンツーマンが中心のレッスン体系
  • ・フィリピン人の先生がフレンドリー

デメリット

  • ・グループ授業はあまりない
  • ・多国籍さに欠ける
  • ・アクティビティはあまりない

オンライン留学の費用

フィリピンのオンライン留学にかかる費用は「学費」と「入学金」があります。多くの場合、教材費やシステム料も込みとなっており、これ以外の費用がかかることはありません。

学費はプログラム内容と「1日のレッスン数」によって大きく変動します。例えば、1日2コマ(100分)のプログラムと、1日5コマ(250分)のプログラムでは、1週間あたり10,000円〜25,000円の差が生まれます。

1日の勉強時間が少ないプログラムは「2〜3ヶ月」と長期で取り組み、1日の勉強時間が多いプログラムは「1週間〜1ヶ月」の短期集中で受講する方法がおすすめです。

入学金はどこの学校も10,000円〜20,000円が相場となりますが、時期によっては無料キャンペーンが実施されたり、リピーターの方は免除になることが多くなっています。

1週間のオンライン留学にかかる費用例

受講期間1週間
1日のレッスン時間1回50分 × 5コマ(マンツーマン)
レッスン合計約20時間
入学金10,000円
学費40,000円
合計50,000円(税込)

2週間のオンライン留学にかかる費用例

受講期間2週間
1日のレッスン時間1回50分 × 5コマ(マンツーマン)
レッスン合計約40時間
入学金10,000円
学費60,000円
合計70,000円(税込)

3週間のオンライン留学にかかる費用例

受講期間3週間
1日のレッスン時間1回50分 × 5コマ(マンツーマン)
レッスン合計約60時間
入学金10,000円
学費80,000円
合計90,000円(税込)

1ヵ月のオンライン留学にかかる費用例

受講期間1ヶ月
1日のレッスン時間1回50分 × 5コマ(マンツーマン)
レッスン合計約80時間
入学金10,000円
学費100,000円
合計110,000円(税込)

2ヵ月のオンライン留学にかかる費用例

受講期間2ヶ月
1日のレッスン時間1回50分 × 5コマ(マンツーマン)
レッスン合計約160時間
入学金10,000円
学費120,000円
合計220,000円(税込)

\ 週1回の英会話スクール「4年分」のレッスン時間に相当! /

フィリピンでおすすめのオンライン留学 4選

【年齢別】おすすめ英語プログラム

小学生

小学生のフィリピン・オンライン留学では2つの方法をおすすめしています。1つは、一日1コマ(50分)レッスンを夜間の好きな時間に受講する方法です。フィリピンには時間帯をオーダーメイドできる学校もあり、塾に通うとの同じイメージで、英語プログラムをオンライン受講できます。

またもう一つは、夏や冬の長期休みに「短期キッズプログラム」を受講する方法です。フィリピンには子供向けの短期プログラムを実施している学校も多く、小学生でも安心して英語レッスンに取り組むことができます。

MONOL(モノル)オンライン

MONOL(モノル)はフィリピン・バギオにある人気の語学学校で、2003年から17年以上の運営実績を誇っています。1日1コマから気軽にレッスンを始めることができ、時間帯もオーダーメイドで決めることができます。長年の経験の中でキッズ英語キャンプの経験も豊富、講師たちも子供向けのレッスンに慣れています。

中学生・高校生

中学生・高校生のフィリピン・オンライン留学も、2つの方法をおすすめしています。1つは、一日1コマ(50分)レッスンを平日の塾に通うとの同じイメージで、オンライン受講する方法です。上記でご紹介した、MONOL(モノル)のようなオーダーメードプログラムがおすすめです。オンライン英会話はレッスン予約が手間となりますが、オンライン留学では「固定の時間帯」で実施されるため、出席の義務感が生まれます。

もう一つは夏休みや春休みの短期集中プログラムへの参加です。なかでも初心者向け「マンツーマン中心」のプログラムがおすすめです。セブ島留学センターでは、私立学校法人(高校)の団体実績も豊富で、これまで多くの中高生の方にプログラムを受講いただいております。夏休みや春休みの参加は「2〜3週間」がおすすめです。

CURIOUS WORLD(キュリアスワールド)

CURIOUS WORLD(キュリアスワールド)は、フィリピン・バギオに拠点を持つオンライン専門アカデミーです。マンツーマンのプログラムのみを提供しており、日本人のサポート体制も整っているため、初心者の方にも人気があります。午前、午後、夜間の時間帯に分かれているので、夏休みや春休みの半日だけで参加することもでき、他の勉強とバランスを取ることができます。

大学生

大学生のフィリピン・オンライン留学は、様々な活用パターンがあります。1つ目は、中高生と同じく夏休みや春休みの「短期集中プログラム」に参加する方法です。大学生は休み期間が長いこともあり「2週間〜1ヶ月」の英語プログラムが人気です。

もう一つは、将来の留学準備(ワーホリ準備など)の事前レッスンとして、オンライン英語プログラムを活用する方法です。マンツーマン中心のため、これから英語を始める初心者の方でも安心して取り組める点もフィリピンの利点です。

そして最後は、大学を休学中の方や辞めた方が「長期」でオンライン留学に取り組む方法です。フィリピンのオンライン留学は、日常会話のみならず、TOEIC、IELTSなどの試験プログラムも充実しています。長期的なステップアップで、将来の就職活動海外大学進学を目指したい方にもおすすめです。

QQ English オンライン校

QQ English(キューキューイングリッシュ)は、フィリピン・セブ島に2つのキャンパスを構える人気の英語学校です。これまでの大学生の受け入れ実績も豊富で、英会話はもちろん「TOEIC」「IELTS」のプログラムも充実しています。夏休み、春休みの短期プログラムから長期プログラムまで、様々なニーズに対応しているセブ島のオンライン英語プログラムです。

社会人

社会人のフィリピン・オンライン留学は活用方法が多岐に渡ります。セブ島留学センターで最も受講者が多いのは、仕事を辞めた後〜次の転職までの間に集中的に受講する方法です。仕事を続けながら一日3〜5時間の勉強時間を確保することは至難の技ですが、転職の間であればプログラムを受講できます。2ヶ月のオンライン留学は、週1回の英会話スクールの「4年分」のレッスン時間に相当します。

次に人気のプログラムは、お盆やGWなどの休暇に受講する「1〜2週間」の短期集中プログラムです。貴重な休みを使うことになるため、英語に対する目的意識が高い社会人の方から人気があります。フィリピンには「ビジネス英語」のプログラムを持っている学校も多く、中級者以上の方にもおすすめです。

セブ島留学センターでは「法人研修」の実績も豊富です。主に海外拠点の展開を控える企業の社員の方、日頃から業務で英語で使う方の受講が多くなっています。まとまった時間を取ることが難しい場合も、1日2コマ(100分)のプログラム提案が可能です。

MeRISE(ミライズ)オンライン

MeRISE(ミライズ)はフィリピン・セブ島に拠点を構える「社会人向け」の語学学校です。ビジネス英語のプログラムに定評があり、ビジネスマンの方を中心に3,000名を超える卒業生を輩出してきました。費用はやや高めですが、コーチング英語サービスよりは安価で、レッスン時間は比べ物にならないくらい豊富です。

またこれまで紹介した以下の学校での「日常会話プログラム」や「ビジネス英語プログラム」もおすすめです。

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この記事を書いた人:山田 貴大
フィリピン・セブ島専門の留学サービス「セブ島留学センター」の代表。関西大学在学中に6ヶ月のセブ留学を経験。2012年に事業設立。これまで80校を訪問し、約5,000名の留学生のお手伝いをさせていただきました。