フィリピンの語学学校選びについて
フィリピン留学の目的を考える
セブ島留学センターがお薦めする語学学校の選び方は、留学目的から逆算して、語学学校を検討する方法です。留学目的は人によって様々ですが、「なんとなくフィリピン留学に行く」ことだけは避けましょう。もしフィリピン留学に挑戦する明確な理由がない場合でも、まずは自分なりの理由を考えてみることが肝心です。例えば「フィリピンで外国人の友人を作りたい!」や「英語で自己紹介できるようになりたい!」といったような理由も、立派な留学目的です。英語学習のモチベーションを持続させるために大切なことは「目標の高さ」ではなく、まず「目的・目標がある」ことです。最初の目標を達成できたら、次の目標を立ててみましょう。そういった習慣を身に付けることで、帰国後も英語学習を継続できるようになります。
学校に必要な環境を考える
フィリピン留学の目的が明確になったら、次に目的達成に必要な学校環境について考えてみましょう。例えば、会話力(スピーキング)を伸ばしたいと考えている人は、マンツーマン授業が豊富なカリキュラムを選択し、アウトプット量を増やした方がいいでしょう。日本語の使用を避けるため「日本語禁止のスペースを設けている学校」や「日本人が少ない学校」を選びたい人もいるかもしれません。
また、英語テストの点数を上げたい考えている人の多くは「テスト対策授業がある語学学校」を選んだ方がいいと考えることでしょう。しかし、それだけの判断にとどまらないことも大切です。例えば、「勉強に集中するためには、真面目な校風の学校を選んだ方がいいのでは」という疑問を持ったり「自主勉強のために、24時間自習室が解放されている学校がいい」というような、自分なりのこだわりを探してみましょう。様々な角度から検討することで、選択肢を増やしたり、逆に潔く諦めることで、語学学校を絞ることができます。
その次のステップでは、勉強面のこだわりのみではなく、好みの語学学校タイプについても考えてみましょう。例えば、「学校資本」「学校規模」「施設のきれいさ」などが語学学校選びの基準に挙げられます。
学校選びの目安
学校資本
フィリピンの多くの語学学校は「韓国系の学校」と「日系の学校」で大別されています。一部、日韓共同資本の学校や他国の資本が入っている語学学校もあります。一般的に韓国系の学校では、韓国人学生や韓国食の提供が多くなり、日系の学校では、日本人学生や日本食の提供が多くなる傾向にあります。
日本人比率
最近では韓国系の学校であっても、日本人比率が高い学校もあります。また、施設内での英語使用を徹底している学校では、日本人同士でも会話でも英語のコミュニケーションが求められます。一般的に、日本人比率が高い学校は、学校生活に早く馴染むことができます。日本人が多いと何かと安心できることも少なくありません。一方、日本人比率が低い学校では、日常生活で英語を利用する機会が多くなる傾向にあります。
日本人スタッフ
日本人スタッフが在籍している学校では、入学時のオリエンテーションが日本語で行われたり、生活面で日本語サポートが受けられるといったメリットがあります。しかしその反面、英語初心者の方からの人気が高いこともあり、日本人比率が高まる傾向にあります。
学校規模
フィリピン留学では一般的に、学生定員100名以下は「小規模校」、250名~300名以上は「大規模校」と大別されています。小規模の学校の場合、フィリピン留学に参加している全学生と仲良くなるチャンスがありますが、大規模校では、同時期に入学する学生(バッチメイト)やルームメイトと仲良くなる傾向にあります。また小規模の学校は、その学校へ留学している学生の個性が、校内の雰囲気になりやすいという特徴があり、大規模な学校では、生徒数が多いことから、グループ授業のクラスがより細かく分けられるといったメリットなどがあります。
学校の運営方針
学校の運営方針は、主に「スパルタ式の学校」「自由な学校」「標準的な学校」の3つに分類することができます。「スパルタ式の学校」は、平日の外出が禁止されていたり、出席必須の授業科目が多いのが特徴です。一方「自由な学校」では、特別な規則がほとんどなく、基本的に全て自己責任で生活することが求められます。その中間に位置する「標準的な学校」は、ある程度の門限があったり、勉強に集中するための規制がいくつか設けられています。
カリキュラムのバランス
学校やカリキュラムによって、全体の授業コマ数はもちろん「マンツーマン授業」と「グループ授業」の割合が変わります。マンツーマン授業のメリットは、英語の会話量を増やせることや、自分のペースで授業を進めることができる点にあります。一方、少人数制のグループ授業では、ネイティブ講師の授業を受けられる点や生徒同士でディスカッションする授業スタイルにメリットがあります。いずれも授業内容は多岐にわたりますが、自分の目的に沿って、カリキュラムバランスを検討することが大切です。
学校施設のきれいさ
学校施設のきれいさは、キャンパスの築年数が大きく関わっています。新しい(リニューアルを含む)語学学校の場合、きれいな設備を提供している学校がほとんどです。ただし、単に新しいだけの学校は、授業カリキュラムや講師の質が均等でない場合もあります。その点に不安を感じる方は、リニューアルによって新しくなった学校がお薦めです。
希望に優先順位を付ける
最後に、挙げた項目に対して優先順位を付けてみましょう。残念ながら、希望がほとんどない場合を除き、100%自分の望みを叶えてくれる学校とは滅多に出会えません。後々後悔しないためには「自分にとって譲れないもの」に優先順位を付け、納得のいく語学学校を探してみることが大切です。
最後に
フィリピン留学で語学学校を検討する際、インターネットでの情報収集は大いに役立ちます。しかし、当ページも含めたサイト情報や口コミ等のデータは、あくまで文章や写真といった表面的な情報でしかありません。気になる語学学校が見つかった場合は、実際そこに留学した人からの生の体験談を聞いてみることも大切です。ほとんどの方にとって、留学は人生でたった一度の経験です。後々、後悔しないよう学校選びにはしっかり時間をかけて、最も自分に合った語学学校を見つけましょう。